理事長・学校長挨拶

学校紹介 理事長・学校長挨拶

GREETINGS

挨拶 GREETINGS

本校は、戦後の荒廃の冷めやらぬ1946年10月5日に創立者 木村 實先生が校訓「人技両立」を掲げて創立されました。 創立者は、電子技術による日本の復興を決意して、大阪のとある学校の一室でわずか数名の勤労学生に創立者自ら教鞭をとったことから始まります。

爾来、関西の産業界の温かいご支援を頂き、年々学生の増加とともに規模を拡大して1965年3月には、学校法人「木村学園」の設立認可を受けるとともに現在の校名「大阪電子専門学校」に改称し、茲に名実ともに公教育の重責を果たすことになりました。

その後、1960年代後半からは、カラーテレビをはじめとした優秀な家電製品の生産やコンピューター技術の普及により電機産業界は、日本の基幹産業の一翼を担う時代を迎えました。 この当時、関西産業界はじめ各界からの強い要請により、最新のコンピューターシステムを即時に導入してプログラマー、システムエンジニア養成の情報工学科、TV放送エンジニア養成の映像工学科、レコーディングミキサーやPAエンジニアの音響工学科を果敢に新設して、新しい技術分野を開拓する専門学校界のパイオニアとして高い評価を与えられました。
ところで新型コロナウイルス感染のパンデミックは、世界のITイノベーションを劇的に進化させました。OpenAIのChatGPTやGoogleのBardなど、新たな次元のデジタル社会の到来が日常生活をよりIT中心に変化させることを強く促しました。このような状況において、日本は世界最高水準のテクノロジーを駆使し、ユーザーフレンドリーな製品を提供することで、「MADE IN JAPAN」を世界に証明し、日本の卓越した技術を世界に知らしめることが必要だと考えます。

そのためには、技術教育に専念するだけでなく、まずは円満な人格の陶冶を優先することが必要です。つまり、「人技両立」の創立の精神を実践することが、グローバルかつボーダレスな国際社会に適した真のエンジニアを育む教育であると確信しています。

80周年を控えた今、改めて創立者の教えである校訓「人技両立」を堅持し、エンジニアの育成に一層邁進することをここに誓います。

80周年に向けて「人技両立」の精神のもと、
新しい時代にふさわしい学校へと進化します。

世の中ではAI(Artificial Intelligence:人口知能)を搭載した製品が身近なものとなり、企業などではRPA(Robotic Process Automation:ロボットによる業務自動化)が増えてきています。近い将来、「AI×ロボット」時代が到来することは疑う余地がありません。しかし、そこには大きな期待や夢がある一方で、「私たちの仕事が奪われる」「人間の能力を超えて制御不能になる」といった不安や危機感も存在します。

AI×ロボットの進化と人間がどう折り合うか、どう共存していくかは今後の大きな課題になってくるでしょう。我々エンジニアは、ただ単に性能や技術を追い求めるだけでなく、社会に貢献する、世の中のためになる、みんなに喜んでもらう、という姿勢や想いを持って仕事に取り組んでいかなければなりません。

このたび、本学園では80周年に向けて創立以来ずっと大切にしてきた「人技両立」の精神のもと、新しい時代にふさわしい学校構想を掲げました。AI×ロボット時代に対応するためにK.I.S.S(Kimura academy.Integrated.Solution.System)を構築して、豊かな人間性と熟練の技術を育む次世代型の校舎を作っていくことを予定しています。

これからもグローバル社会の一員として、人格と技術を兼ね備えたエンジニアの輩出をここにお誓いするものであります。加えて本学園は、持続可能な社会の実現を目指し、我々の責務である教育活動を主軸として、「質の高い教育」を目指すとともに、これまで以上に目標達成に向けて取り組んでまいります。