審査結果

未来のロボットデザインコンペに、ご応募いただきありがとうございました!
全国から寄せられた個性あふれるアイデアの中から、厳正な審査を経て各賞が決定しました。

コスモ∞

グランプリ

コスモ-∞-
高校2年生

デザインの理由

大阪電子専門学校は2026年に80周年を迎える。2026年は令和8年であり、「8」という文字からは、タコの足の本数を思い浮かべた。また、「8」を横にすると「∞(無限)」の記号になる。∞の形は左右対称でずっと続いていくという意味が込められていると感じた。大阪電子専門学校がある大阪といえば小惑星の6562 Takoyakiである。その小惑星は火星と木星の周回軌道の間に位置するのでロボットの色は2つの惑星の色にした。大阪電子専門学校の近くには大阪環状線が通っているのでボディーの下は線路を表現した。

特徴・工夫

タコには知性があると思うので頭には細長い目を、そして耳には吸盤をイメージしたので80という数字がある。ロボットの後ろにあるバックパックには人々の様々な感情が詰め込まれているかもしれない。ロボットはバックパックを大切に背負っている。ボディにある青い線は彗星をイメージしている。目の外側の色とボディの中心にある円の色は常にリンクしている。このロボットは正直な心を持っているので人間の心臓の位置と同じところにあるロボットの心の形は多角形ではなく美しい円である。

込めた想い

タコの足のように八面六臂の活躍をして社会に貢献して欲しい。無限の可能性を信じてビッグバンのように人とAIが調和して未来へ進み続けて欲しいという思いを込めた。人々のあらゆる声を聞き漏らさないロボットという意味を込めて、耳がいいといわれるウサギの耳をつけた。宇宙飛行士のように地球を越えて宇宙まで行って、新しい挑戦をして欲しいという意味を込めた。

機能について

使い方は誰かに悩みや自慢して承認欲求を満たしたいが、友だちに言うのは恥ずかしいとき。このロボットは優しく話しかけた人に感謝の意味を込めてお辞儀をする。声は女性の声で大阪弁で話す。動きは、見た人を元気づけるように腕を大きく動かす。人の悩みを聞いたときは動きを小さくし、心の色は暗い色になる。しかし、悩んでいる人に対して「乗り越えられるよ」と声をかけながら嬉しそうに腕を動かす。このとき、心の色は明るくなる。人がロボットのことを褒めてくれたときは両手でハートマークをつくりサービスする。

優秀賞

審査員コメント

石田賢司 氏
石田賢司 氏

ジャストアイデアのものから、ちゃんとしたイラストになっているものまで多種多様で面白かったと思います。 グランプリ作品の「コスモ-∞-」については、愛されるデザインが素晴らしいと思いました。 これを動かすこと、魂をいれることができて、この上なく名誉なことと考えております。 また個人的にKASAOPTICSは、完成したら見映えのいいものになるなぁと思いました(今回は、コンペの趣旨からずれがあるので、不採用となりました) 本当に素晴らしいデザインが多く、基本設計から参加していただければ、より素晴らしい作品ができるのではないかと思いました。

寒竹泉美 氏
寒竹泉美 氏

個性豊かで想いのこもったデザインが数多く寄せられ、選考は非常に難航しました。 グランプリに輝いた「コスモ-∞-」は、一度見たら忘れられない不思議な魅力をもつデザインです。生物的すぎず、機械的すぎず、その中間にあるような存在感があり、「もしかすると、こういうロボットこそ人と共に暮らしやすいのかもしれない」と感じました。大阪電子専門学校の80周年にちなんだテーマをしっかりと考え抜き、人とAIの関係性についても豊かな想像力を働かせ、具体的にデザインへと落とし込んでくれた点が素晴らしかったです。 また、他にも印象に残る作品が多くありました。たとえば、言葉によるコミュニケーションが難しい子どもをサポートする「ことりん」は、ロボットだからこそ生まれる新しいコミュニケーションのかたちを提案し、未来への可能性を感じさせてくれました。 残念ながら選外となってしまった作品もそれぞれに魅力があり、拝見しながら多くの気づきと希望をいただきました。たくさんのご応募、本当にありがとうございました。

河原吉伸 氏
河原吉伸 氏

「コスモ-∞-」 悩みに応じて動きの大きさや“心の色”が変化し、褒められるとハートジェスチャまで返す点は、情動推定→行動生成→フィードバックのHRIループが明快で興味深いデザインです。大阪弁の音声や“耳”のモチーフも多モーダルな設計として効果的に思われます。 「生活サポートロボット uni-」 宇宙飛行士のメタファで“ロボットらしさ”を保ちつつ、色で感情を示す構成は不気味の谷を迂回しながら情緒的アフォーダンスを担保する良い設計です。Apple Watch連携による生活提案は、XAIでの根拠提示とデータの保存先・共有範囲の明確化、表面温度制御の安全要件まで含めた“プライバシー&セーフティ・バイ・デザイン”になっていて興味深い。

応募作品(簡易表示)

読み込み中...

今後の展開

ロボットの製作の過程や完成までの様子は大阪電子専門学校のホームページまたはSNSで発信していきます!