COLUMN
大阪電子専門学校コラム
電気のヒミツ、解き明かそう!つくるか、整えるか、君の選択!
2025.10.10
人×AI×ロボット 電子工学科 電気設備科 保護者向け

目次
電気の道は二つ!「届ける」か「動かす」か
電気を学ぶ道はひとつじゃない!
進路を考えるときに「電気を使う仕事がしたい」と思った人の多くがまず気になるのが「電気設備科」。
配線工事や施工のスキルを身につけ、資格取得を目指す実践的な学科です。
でも実は、電気の世界には“つくる”だけでなく、“動かす”“制御する”“改良する”といった幅広い仕事があります。
そんな分野まで学べるのが「電子工学科」。
今回は電子工学科の先生に、学びのちがいと魅力を聞いてみました。
電気設備科と電子工学科、授業や学びの内容の違い
電気設備科
第二種電気工事士の認定校のため二種電気工事士を得るためのカリキュラム構成になっています。
照明・コンセント・スイッチ・配電盤など、建物内の電気設備を安全に施工するための実践的な技術を学びます。
また、図面の読み方や電気配線図の作成、計測器の使い方など、現場で求められる設計・施工・保守の基礎力を身につけます。
電子工学科
電子工学科では、電気を使って“動く仕組み”をつくる技術を学びます。
授業では、抵抗・コンデンサ・半導体などの基本的な電子部品について理解を深め、
電子回路図を読み取り、自分で回路を設計できる力を養います。
また、オシロスコープやテスタなどの各種測定器を使って、
目に見えない電気の動きを測定・分析し、
「どこに異常があるのか」「なぜ動かないのか」を判断できる力も養います。
自分の手で“動くものを作り上げるものづくりの学びを展開します。
未来を動かすのは君の手!電子工学科のものづくり
電子工学科では資格サポートも充実!
電子工学科では、電気設備科のように無試験で資格取得とはなりませんが、
第二種・第一種電気工事士の資格サポートを行っています。
毎年、第一種・二種ともに合格者を輩出しており、授業や課外講座でしっかりフォローしています。
さらに、制御技術・電子機器の仕組みまで踏み込んだ“応用力”を育てるカリキュラム。
施工(つくる人)だけでなく、保守・開発・制御(仕組みを理解して改善できる人)を目指せます。
就職実績も豊富で、ダイキン工業、日新電機、神戸製鋼所(茨木工場)など大手メーカーへの就職者も多くいます。
電子工学科の学生が作っているものとは?
電子工学科の学生たちは、身近な電気・電子技術を活かしてさまざまな作品づくりに挑戦しています。
たとえば、センサーやモーターを組み合わせて「ルーレット」や「ロボットカー」を動かしたりします。
さらに、工場などで活躍する「搬送用ロボット」や、駅で目にする「自動改札システム」など、社会で使われる仕組みを再現する実習も行います。
最近では、スマートフォンと連動して鍵を操作できる「スマートロックシステム」など、
IoT技術を活用した新しいものづくりにも力を入れています。
また、冷蔵庫や電子レンジといった「家電製品の保守・メンテナンス」の実習もあり、
電子技術がどのように生活を支えているかを実感できます。
基礎から応用まで幅広く学びながら、“動くものを自分の手で作る”楽しさを体験できます。
君はどっち派?つくるワクワクか、整える安定か
電子工学科に向いている学生とは?
電子工学科に向いているのは、やはり“モノづくりが好きな人”です。
スマホや家電、ロボットなどを見て「どうやって動いているんだろう?」と気になるタイプの人や、分解して仕組みを確かめてみたくなる人にはぴったりの学科です。
電子工学では、電気の流れや回路の動作を理解しながら、実際に機械を動かす力を身につけます。
また、プログラミングや回路設計など、コツコツと進める作業も多いため、
集中して作業に取り組むのが好きな人にもおすすめです。
数学や理科が少し苦手でも心配いりません。
実験や実習を通して、実際に手を動かしながら学ぶことで自然と理解が深まります。
“動くものを自分で作りたい”という気持ちがあれば、誰でも成長できる環境です。
興味や好奇心を大切にできる人こそ、電子工学科で輝けます。
電気設備科と電子工学科で迷っている高校生へ、浅野先生より一言!
電気設備科と電子工学科、どちらも「電気」を学ぶ学科ですが、学ぶ目的が少し違います。
「電気を安全に届ける」仕事に興味があるなら電気設備科、
「電気でものを動かす仕組み」を知りたいなら電子工学科がおすすめです。
たとえば、建物の照明やコンセントを整えるのが電気設備科、
ロボットや電子回路を動かすのが電子工学科といったイメージです。
どちらも社会を支える大切な分野なので、興味の方向で選ぶのがポイントです。
「つくる側」か「使われる環境を整える側」か、自分がどちらにワクワクするかを考えてみてください。
もし迷ったら、オープンキャンパスでどちらも体験してみましょう。
実際に回路を組んだり、工具を使って配線したりすると、自分に合う分野が見えてきます。
さいごに
ここまでのお話を読んで、どうでしたか?
電気設備科と電子工学科、同じ電気を扱う学科でもそれぞれの違いへの理解が深まったのではないでしょうか!
大切なのは、「ちょっと気になる」と思ったら、まず行動してみることです。自分が夢中になれることや続けられることを見つけることで、進路の選択肢も自然と見えてきます。
先輩や先生の話を聞いたり、オープンキャンパスに参加して体験することで、学校や学ぶ内容のイメージも具体的になります。
自分に合ったスタイルで挑戦し、「来てよかった!」と思える経験を、ぜひ大阪電子で作ってみませんか?
本校では、月に2回のオープンキャンパスのほか、平日にも随時個別相談会を受け付けております。
少しでも気になる方は、ぜひご参加をお待ちしております。