COLUMN
大阪電子専門学校コラム
WEBデザイン初心者がやりがちなNGポイント5選
2025.06.13
オープンキャンパス 人×AI×ロボット 情報エンジニア科 デザイン分野

目次
はじめに
WEBデザインを始めたばかりの人がよく感じる
「頑張って作ったのに、なぜかしっくりこない…」というこのモヤモヤ。
実は、初心者にありがちな“共通のNGポイント”が原因かもしれません。
今回は、そんな「あるあるな失敗例」と「今日からできる改善方法」を紹介します。
自分のデザインと照らし合わせてチェックしてみてくださいね!
WEBデザインってなに?
WEBデザインとは、「Webサイトの見た目や使い勝手(使い心地)を設計すること」です。
見た目のカッコよさだけでなく、「どんな情報を、どこに、どんな順番で見せるか」といった情報設計(UI)や、
使いやすさ(UX)まで含めた設計全体を指します。
たとえば、企業のホームページ、ネットショップ…これらすべてがWEBデザインの成果物です。
つまりWEBデザインとは、単なる「飾り」ではなく、
ユーザーにとって見やすく・使いやすく・分かりやすい情報を届けるための“設計”なんですね。
WEBデザインのNG集
NG① 色の使いすぎ
「目立たせたい!」と思うあまり、あれもこれもカラフルにしてしまう…。
これは初心者がよくやってしまうミスのひとつです。
しかし、色を多用しすぎると全体にまとまりがない印象に。伝えたい情報もぼやけてしまいます。
■よくある失敗例
・ボタンごとに違う色を使う(青・緑・赤…など)
・背景と文字のコントラストが弱い(白と薄いグレーなど)
・意味のないグラデーションや原色を用いた配色
■改善ポイント:3色ルールを意識しよう
デザインの色選びには、「ベースカラー・メインカラー・アクセントカラー」の
3色ルールを活用するとバランスが取りやすくなります。
種類 | 役割 | 例 |
ベースカラー | 背景や全体の印象を決める土台の色 | 白、薄いグレーなど |
メインカラー | サイトの印象を左右する主な色 | 青、緑、オレンジなど |
アクセントカラー | 強調したい要素(ボタン・リンクなど)に使用 | 赤、黄色など目立つ色 |
ポイントは、「アクセントカラーを使いすぎないこと」。
アクセントはあくまで“ここぞ”の場面に絞って使うことで、ユーザーの視線を自然と誘導できます。
NG② フォントの乱用
「このフォントかっこいい!」「こっちはかわいい!」
…と、デザインにいろんなフォントを盛り込んでしまうのは初心者あるある。
気づけば、見出し・本文・ボタン・メニューでバラバラなフォントが使われている、なんてことも。
でも、フォントは情報の“顔”です。
統一感がないと、読み手はどこをどう読んでいいか分からなくなり、全体がごちゃごちゃした印象になってしまいます。
■よくある失敗例
・明朝体・ゴシック体・手書き風など複数を同時に使用
・英字フォントと日本語フォントの相性を無視
・おしゃれな筆記体や装飾フォントを本文に使ってしまう
・フォントサイズが一貫していない(本文なのに小さすぎる、見出しより目立つ など)
■改善ポイント:フォントは「用途で分けて、最大2種類まで」
※和文と欧文のフォントを別に設定する場合でも、全体で2〜3種類までに絞るのがベターです。
フォントにも「性格」があります。
使う目的やターゲットに合わせて選ぶことで、デザイン全体の印象がガラッと変わります。
フォントタイプ | 特徴 | 向いている用途 |
ゴシック体 | 力強い・シンプル・読みやすい | 見出し・本文(ビジネス系) |
明朝体 | 繊細・上品・伝統的 | 教育・和風・文化系サイトなど |
手書き風 | 柔らかい・カジュアル・親しみやすい | キッズ・カフェ・美容系など |
デザイン系 | 個性的・装飾的(筆記体など) | ロゴ・一部の見出しなど限定的に |
フォントは“選ぶ数”ではなく、“使い方”で印象が決まる。
統一感のあるフォント選びができるだけで、見た目はグッとプロっぽくなります。
まずは「読みやすさ」と「場面に合った選択」を意識するところから始めてみましょう!
NG③ 情報の詰め込みすぎ
「せっかく作るんだから、全部載せておきたい!」
…その気持ち、よくわかります。でも、伝えたいことを全部載せる=伝わるではありません。
WEBサイトにおける情報の詰め込みすぎは、見にくさ・わかりにくさ・離脱率の高さを招く大きな原因になります。
■よくある失敗例
・ファーストビュー(最初に見える画面)に文字や画像がぎっしり
・一画面の中に、メニュー・お知らせ・商品説明・会社概要など全部盛り
・文字サイズが小さくてびっしり詰まっている
・見出しや段落がなく、ただ文章が並んでいるだけのページ
■改善ポイント:「見せる情報」と「隠す情報」を分ける
WEBデザインは、“なんでもかんでも載せる”ことよりも、「今必要な情報だけを見せる」ことの方が大切です。
次のような工夫を取り入れましょう。
①情報に優先順位をつける
何を一番伝えたいのか?ユーザーが最初に知りたいことは何か?を整理
②スペースを活用する
あえて余白を使い、情報をグループ化。読みやすく整理されている印象に
③アコーディオンメニューやタブを使う
補足情報は折りたたんで、必要な人だけが開けるように設計
④見出し・アイコンを使う
情報の構造を視覚的に整理し、ユーザーが直感的に理解できるようにする
ユーザーは、基本的にサイトを「流し見」します。細かい文字や長文をじっくり読むことはまれです。
つまり、すべてを一度に伝える必要はないということ。
むしろ、重要なことだけをサクッと伝え、あとの詳細はリンクや折りたたみでフォローする方が、UXとしても優れています。
NG④ 視線誘導の失敗
「配置は整ってるはずなのに、なぜか伝わらない…」
その原因、ユーザーの“目の動き”を意識していないからかもしれません。
WEBデザインには、ユーザーが自然に画面を読み進める“視線の流れ”があります。
視線誘導に失敗すると、何をどこから見ればいいか分からない、ボタンに気づかない、
重要な情報をスルーされるなどの問題が起きます。
■よくある失敗例
・情報が画面内にランダムに配置されていて、目が迷子になる
・ボタンの位置が目立たない or 頻繁にバラバラな位置にある
・強調したい要素が背景や周囲に埋もれていて目立たない
・「視線の流れ」と逆方向に重要な要素を置いている
■改善ポイント:「視線の動き」をデザインする
①視線の流れに沿って配置
Z型やF型に沿って、重要情報を左上→右下に流す配置を意識する
パターン | 特徴 |
Z型 | トップページやLPなど短いページで多い。左上→右上→左下→右下へ視線が流れる。 |
F型 | 情報量の多い記事やテキストページで多い。左→右→下→また左…と“F字”型に動く。 |
②ビジュアルの力を借りる
人の顔や視線方向、指差し、矢印などは無意識に視線を誘導する効果がある
③余白を戦略的に使う
情報と情報の間に「空白」があると、目の動きが自然になり、集中しやすくなる
④強弱をつける
色・サイズ・コントラストで重要情報を目立たせ、「ここを見て!」を明確にする
視線は「読み手のナビゲーション」
ユーザーの“目の動き”をコントロールすることが、優れたデザインのカギ。
「なんとなく配置」では伝わらない。“見せたい順番”を意識した設計が、説得力と成果につながります。
NG⑤ スマホ未対応(レスポンシブでない)
今や、WEBサイトの閲覧者の70〜80%はスマホと言われています。
それなのに、スマホ対応していない(レスポンシブでない)サイトは、見づらい・操作しづらいだけでなく、
SEO(検索順位)でも大きなマイナス評価を受けます。
■よくある失敗例
・PC画面のレイアウトそのままをスマホで表示 → 横スクロールが必要になる
・文字やボタンが小さすぎて押しづらい・読みにくい
・画像やコンテンツが画面サイズに合わせて縮まらず、切れてしまう
・メニューが表示されず、ナビゲーションできない
■改善ポイント:レスポンシブデザインの基本
レスポンシブデザインとは、「画面サイズに合わせて表示が自動調整される設計」です。
PC・スマホ・タブレットのどれでも快適に閲覧できることが求められます。
①画面幅に応じてレイアウトを変える
②画像やテキストのサイズを自動で調整する
③タップしやすいボタンやリンクの配置
④スマホ用メニュー(ハンバーガーメニュー)を設置する
スマホ対応は「もはや当たり前」。
これを怠ると、ユーザーもGoogleもあなたのサイトを評価しません。
今すぐレスポンシブ対応を検討しましょう!
さいごに
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WEBデザインのコツ
WEBデザインのコツは、「引き算の美学」「誰に何を伝えるかの意識」をにあります。
派手にしすぎず、整えて、伝えるべきことをスッと届ける。それだけで、デザインの印象は大きく変わります。
まずは今回ご紹介した5つのNGを避けることから始めてみましょう。
少しずつ“なんかダサい”から卒業して、“なんかいいね”を目指していきましょう!
そして何より大切なのは、“見る目”を育てること。
良いデザインをたくさん見て、なぜそれが良いのかを考えるクセをつけることで、自分のデザインもどんどん磨かれていきます。
プロのデザインを「観察」することから、ぜひ始めてみてください。
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